お話と教訓:天国と地獄の長い箸

昔話
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今回のテーマ:天国と地獄の長い箸

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は天国と地獄の長い箸というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・他者と協力できるかが天国と地獄を分ける

お話の内容

地獄の食堂も極楽の食堂も満員でした。向かい合っているテーブルの上には、おいしそうなご馳走がたくさん並んでいます。地獄の食堂も極楽の食堂も決まりがありました。それは、とても長い箸で食事をしなければならないというものでした。

さて、それぞれの食堂では何がおきているでしょうか?

地獄の食堂では、皆が一生懸命に食べようとするのですが、あまりに箸が長いので、どうしても自分の口の中に食べ物が入りません。食べたいのに食べられない。おまけに、長い箸が先に隣の人を突いてしまいます。食堂の至るところで喧嘩が起きていました。

極楽の食堂では、皆が穏やかな顔で食事を楽しんでいました。
よく見るとみんなが向かいの人の口へとものを運んでいました。こっち側に座っている人が向こう側に座っている人に食べさせてあげ、こっち側に座っている人は向かい側の人から食べさせてもらっていました。

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

このお話では、自分のことしか考えていない地獄組と、他者と協力する極楽組の違いが対照的な結末を生んでいます。

どのような人が地獄に行き、どのような人が極楽に行くのかはわかりませんが、自分のことばかりでは喧嘩になるため、他者のことも考えてお互いにwin-winになれる関係が良い、ということを伝えたいのだと思います。

人一人の力は微々たるものです。他者と協力して初めて大きなことをなせるのだと思います。天才的な芸術家も、スポーツ選手も、学者もその成果を出すためには他人の作り出した道具であったり、発揮する場所があって、初めて結果を残せます。一人で偉大な功績を残せた人は一人もいないと思っています。

お話では、地獄と極楽の食堂とで最初に分けられていますが、並べられている食事は双方ご馳走、また、同じルールが敷かれています。

逆説的にいうと、他者と協力できればそこは極楽であり、自分一人だけのことしか考えていないとそこは地獄になる、ということも伝えているのかもしれません。

他のお話はこちら

それでは!

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