お話と教訓:王様の耳はロバの耳

昔話
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今回のテーマ:王様の耳はロバの耳

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は王様の耳はロバの耳というお話をご紹介したいと思います。一緒に内容について考えていきましょう。

学べる教訓

・自分の欠点や失敗を素直に認めることが大切
・人の意見や批判に耳を傾けることが大切

あらすじ

この物語は、音楽神アポロンとパン神が立琴と笛で音楽対決をした時に、立琴が上手だったにもかかわらず、笛が好きだったミダス王がパン神を勝者にしたことで、アポロンに怒られてロバの耳にされてしまったというものです。

ミダス王は恥ずかしくて、誰にもその秘密を知られないように頭巾で隠して暮らしますが、床屋だけはその真実を知ってしまいます。

床屋は王から口止めされますが、その秘密を抱えることが苦しくなります。そこで彼は森の中で穴を掘り、「王様の耳はロバの耳」と叫んで穴を埋めます。

しかし、その穴から生えた葦が風に吹かれるたびに「王様の耳はロバの耳」と囁くようになります。やがてその噂は人々に広まり、ミダス王もそれを聞くことになります。

ミダス王は最初は怒って床屋を捕まえようとしますが、自分もアポロンから許されたことを思い出して床屋を許します。そして自分の欠点を隠さずに公表することで、アポロンから元の姿に戻してもらえました。

解説

この物語から学べる教訓は何でしょうか?私は以下のようなことが考えられると思います。

・自分の欠点や失敗を素直に認めることが大切である。

自分の欠点は認めたくなかったり、隠したくなりますが、そうしようとすればすればするほど、周りからは変な目で見られてしまいますし、最終的には自分に不利益を被ります。ロバの耳を隠した王様は頭巾で頭を常に隠すという、何とも不憫な生活をしており、最終的にはバレてしまいます。

また、もう一つの教訓として、人の意見や批判に耳を傾けることが大切である、という事がわかります。自分だけが正しいと思い込んだり、都合の悪いことを聞こうとしなかったりすると、自分の見識や成長が阻害されてしまいます。

王様はロバの耳である事が広まってしまいましたが、それを受け入れる事で元の耳に戻ることができます。他人からの目を受け入れる事で自分にとってプラスに働くでしょう。

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それでは!

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