お話と教訓:狩人と鳥

昔話
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今回のテーマ:狩人と鳥

昔話、寓話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は狩人と鳥というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・聞くだけで満足するのではなく、実践することが大切

お話の内容

昔々、人間のように話ができる鳥を捕まえた狩人がいました。鳥はこのように訴えました。
「もし私を放してくだされば、私はあなたに三つの賢いことをお教えいたします。」

これを聞いた狩人は言いました。
「それを教えてくれ、そうすればお前を自由にしてやる。」

鳥は言いました。
「第一のことは、自分のしたことを決して後悔しないこと、第二は可能ではないことを信じないこと、そして第三はあなたの目線を高いところに置かないことです。」
「よく教えてくれた。」
狩人はそう言って鳥を放しました。
しかし、鳥はすぐさま木の上に飛んでいくと、くちばしを開いてこう言いました。
「おバカさん、なぜ私を放ってくれたの?私の餌袋にはとても価値のある真珠が詰まっていたのに!」

さて、この後狩人はどうしたでしょうか?

これを聞いた狩人は、その木に登って枝から枝へと飛び移り、追いかけまわしたが、ついには落下し、脚を折り全身が擦り傷だらけになってしまいました。

これを見た鳥は言いました。
「おやおや、おバカさん。あなたは私のあげた三つの助言のどの一つもまじめに受け止めてはいなかったのね」

鳥は続けました。
「自分のしたことを決して後悔しないと助言しましたよ。なぜあなたは私を自由にしたことを後悔しているの?可能でないことを信じてはならないと助言しました。ではなぜ私の餌袋に真珠が詰まっているなどということを信じたの?自分の目線を高い所においてはならないと助言しました。なぜあなたは木の上に登ろとしたの?」

そう言って鳥は飛び立っていきました。

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

このお話は対価として教えてもらった助言を何一つ実践できずに、散々な目にあってしまった狩人のお話です。

第一の助言は後悔しないこと、第二は現実を見ること、第三は自分を過信しないことです。
狩人は鳥の言葉を聞き直ぐに後悔し、真珠が餌袋に入っていないことなど考えればわかるのに、それを信じてしまいます。最後には、サルでもないのに木を登り鳥を追いかけ、結局落下してしまいます。

捕まえた狩人に対して仕返しの意味もあるのだとは思いますが、鳥もいきなり試すなんて意地が悪いなと思いました。ただ、結末はどうであれ、鳥の助言は実際大切なことだと思います。

①過去は変えられませんので、後悔し続けて執着をしても得られるものはないでしょう。
後悔するのではなく、それを糧として、次に似たようなことがあった時にどうするのかを考えた方が良いと思います。

②あまりにも都合の良い話が自分のところに来たときは、それが現実的にあり得るのか、ということを考えければ詐欺に引っかかってしまうことでしょう。一旦冷静になって考えることが大切だと思います。

③自分の力を過信し、自分本来の能力以上のことを試みても、うまくいくことはないでしょう。まずは自分の能力をしっかりと認識することが大切なのだと思います。

④鳥は最後にもう一つ助言を与えていたと思います。それは、知識や助言は聞くだけでは意味がなく、しっかりと意味を理解し、実践することが大事だということです。私もこういった教訓のお話をまとめていますが、少しずつでも実践していきたいと思いました。

他のお話はこちら

それでは!

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