今回のテーマ:子どもを叱る父親
昔話や寓話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は子どもを叱る父親というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。
学べる教訓
・相手の立場で考え、伝えることが大切
お話の内容
ある父親が自分の子どもを叱っています。
「おい!そんなところでゴロゴロ寝てないで!勉強しなさい!」
「どうして、勉強しなきゃいけないの?」
「勉強しないといい学校に入れないだろ!」
さて、この後子どもはどのように反論するでしょうか?
「どうしていい学校に入らなきゃいけないの?」
「いい学校に入らなきゃ、いい会社に入れないだろ!」
「どうしていい会社に入らないといけないの?」
「いい会社に入らなきゃ、暮らしができないだろう!」
「いい暮らしって何さ?」
「そうだな、、、寝て暮らせるってことだ」
「僕、もう寝て暮らしてるよ!」
解説
皆さんいかがだったでしょうか?
このお話は子どもを叱って父親が、もう僕はいい暮らしをしている、と反論されてしまう話です。
一見、子どもの反論は最もと思われるかもしれませんが、子供がいい暮らしができているのは父親のおかげです。父親は、自分がいなくなったときにいい生活ができるようになるため、ということを伝えればよかったのかなと思います。
ただ、親が見ている世界と子供が見ている世界はどうしても違ってしまいます。父親は自分で稼いで生活をしてますが、多くの子どもは稼ぐということがどういうことなのか、いきなり言われてもその意味を理解できないでしょう。
また、このような見ている世界の違いは、大人同士でも起こってしまします。人は物事を判断する時自分の経験をもとに判断する生き物で、同じ人生を歩む人が一人としていないように、人の判断基準や見えている世界は違っています。
他人に何かを伝える時はこのことを良く理解して、相手の立場に立って伝えることが大切です。
他のお話はこちら
それでは!
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