お話と教訓:ラクダと水に浮かぶ棒きれ

昔話
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今回のテーマ:ラクダと水に浮かぶ棒きれ

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回はラクダと水に浮かぶ棒きれというお話をご紹介したいと思います。一緒に内容を考えていきましょう。

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学べる教訓

・第一印象はあてにならない

お話の内容

ある男がこんな話をしていました。

「はじめてラクダを見た者はこの未知な生物から逃げ出しました。一方、二度目に見た者は近づきました。三度目に見た者は勇気を出して、ラクダにつけるひもを作りました。慣れるということは、こんな風に、すべてを何でもないものにしてしまいます。恐ろしく奇妙に見えた者も、続いてやってくると、私たちには見慣れたものとなります。」

男は続けます。

「さて、ついでにもう一つ。見張りに立たされた人たちが遠くから海上に何かを見て、あれは強力な軍艦だ、といいました。しばらく経つと、あれは火船、ということになった。次いで、小舟、次いで雑嚢となり、最後に、水に浮かぶ棒きれになりましたとさ。」

解説

皆さん、いかがだったでしょうか?

このお話は初見はあてにならない、ということを伝えています。2つのあてにならない例があり、一つは怖いと思うものでも、何回も経験するとだんだんと慣れてくる。そのうち初見では気がつかなかった活用方法が見えてくる、ということ。もう一つは、一見恐ろしいと思えるものでも、近づいて良く知ると、大したものでは無かったと気付く、ということです。

このお話において、何もしないことはいつまでもラクダを恐れ続け、いつまでもただの棒きれにおびえることになります。こういったことにならないためにも、初見で判断するのではなく、良く知り、歩み寄って知る、という姿勢が大事なのだと思いました。

これは、物事のリスクとリターンの関係にも当てはめることができると思います。リスクが恐ろしくて物事から逃げていては何も得るものもありません。物事のリスクをきちんと理解したうえで、それを上回るリターンが得られるのであれば、行動は移すべきでしょう。また、一見リスクが高すぎるように感じていても、良く知ると大したリスクではなかったと気づくこともあるでしょう。

他のお話はこちら

それでは!

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