黄金の七つの知恵：第七の知恵

今日が私が授ける最後の知恵となり、最も肝心なものとなります。ただし、今回の知恵はお金に関するものではなく、今この場に集まっているあなた方ご自身のお話です。成功に役立つものと成功を邪魔をするものについてお話します。少し前若者が私のところにきてこう質問しました。

皆さんどうでしょうか。この若者の単純さを笑うことはできますが、この若者は収入が増えるために必要不可欠なものを備えていました。それは「もっと稼ぎたい」という強い願望です。健全で見上げた望みです。望みなくして達成なし。強く明確な望みを持つことが大切です。具体的に金貨が5枚欲しい、という望みをしっかりとした目的意識を持って達成できれば、次は金貨十枚が達成できます。最初は小さくても明確に望みをかなえるやり方を訓練し、徐々に大きくしていけばいいのです。

私がしがない書記として粘土板に文字を刻んでいたころ、一緒に働いている人を見ると彼らは私よりもたくさん仕事をして、たくさん給金をもらっていました。私はそこでほかの人たちが私よりもうまくやっている理由を突き止め、作業に集中し、自分の仕事に関心を持って、努力の手を緩めないようにしました。そのうち、私よりも粘土板をたくさん刻める者はほとんどいなくなり、報酬もそれなりに増えていきました。若者は「私の努力を認めてほしい」と6回も通う必要なかった、とわかりますね。

これこそが第七の知恵です。すなわち、自らの能力を高めること。仕事の技量を高めること。勉強して考え深くすること。自尊心を持って行動をすること。です。

以下のような行動です。

・借金は能力の及ぶ限り、なるべく早く返すこと。

・支払い能力を超える買い物はしないこと。

・家族の面倒を見て、家族から慕われ、尊敬されるように努めること。

・遺言所をきちんと作っておくこと。

・親しい人には思いやりのある態度で接すること。運悪く傷ついた人には同情を寄せ、無理のない範囲で行動すること。

これらの構造が自尊心を持った行動だと私は思います。