お話と教訓:半分の煎餅

昔話
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今回のテーマ:半分の煎餅

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は半分の煎餅というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・積み上げた努力は最後の一押しで発揮される。

お話の内容

お腹を空かせたある男が、お菓子屋さんで七枚の煎餅を買いました。早速男は家に戻て、煎餅を食べ始めました。一枚食べ終わりましたが、お腹は膨れていません。二枚目を束ますが、まだお腹が膨れません。三枚目、四枚目、五枚目、六枚目と男は次々と煎餅を食べました。それでも空腹がおさまりません。

さて、この後男はどうしたでしょうか?

残った煎餅は一枚になりました。あと一枚しかないので、残った煎餅を二つに割って食べることにしました。すると今度はお腹がいっぱいになりました。その男は残った半分の煎餅を持ちながら、悔しそうに言いました。

「俺はなんて馬鹿なんだ。半分の煎餅でお腹がいっぱいになるんだったら、前の六枚は食べなくても良かった。」

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

一回読んだだけでは正直オチが分かりませんでしたが、どうもこの男は半分の前に六枚の煎餅を食べたことを忘れていたようです。

そんな馬鹿なと思いますが、本当になぜなんでしょうか。

このお話はコツコツと積み上げることの大切さを教えてくれます。
決して最後の半分でお腹がいっぱいになったのではなく、それまでに食べた六枚の煎餅があったからお腹がいっぱいになったのです。

当たり前の話ですが、私たちは現実世界でこのことをあまり実感できません。
勉強で1位を取れる人達、スポーツで優勝できる人達、この人達ははそれを取れるだけの努力を積み重ねています。

決して直前の少しの努力だけでこれらを手にしているわけではありません。積み上げた人だからこそ、最後の一押しで結果がついてくるのだと思います。

食べ物で例えられるとわかりやすいのですが、そんな馬鹿なと自分で思わないためにも少しずつコツコツと積み上げていきたいと思いました。

他のお話はこちら

それでは!

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