お話と教訓:オオカミ少年

昔話
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今回のテーマ:オオカミ少年

昔話には人生の教訓が散りばめられています。今回は有名なお話、オオカミ少年をご紹介したいと思います。一生に教訓を考えていきましょう。

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学べる教訓

・嘘つきは本当のことを言っても信じてもらえない
・危険な知らせでも誤情報であれば慣れてしまう

お話の内容

ある村に、ヒツジ飼いの男の子がいました。
来る日も来る日も、仕事はヒツジの番ばかり。

男の子はあきあきしてしまい、ちょっといたずらをしたくなりました。
そこで男の子は、とつぜん大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
村人が驚いて、かけつけてきました。それを見て、男の子は大笑い。

何日かして、男の子はまた大声をあげました。
「たいへんだ! オオカミだ。オオカミだ」
村人は、こんども飛び出してきました。
男の子はそれを見て、またもや大笑い。

さて、この後男の子はどうなったでしょうか?

ある日、本当にオオカミがやってきて、ヒツジの群をおそいました。
男の子はあわてて、叫び声をあげました。
「オオカミが来た! オオカミが来た! 本当にオオカミが来たんだよ!」
けれども村人は、知らんぷりです。

何度もうそを言った男の子を、だれも信じようとはしなかったのです。
結局村のヒツジはオオカミにみんな食べられてしまいました。

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

今回のお話で最も注目すべき点は、何と言っても嘘つきは本当のことを言っても信じてもらえないということでしょう。一度失った信頼を取り戻すことは難しいものですね。

少年が嘘をついたきっかけは本当に些細なものですが、結末はなんとも言えないものです。しかし、嘘をつくことは大小に関わらずダメだよ、ということを伝えるのにはちょうどいい結末なのかもしれません。

もう一つこのお話で注目したい点は、情報を受けとる側の危機管理体制です。一見、嘘をつく少年ばかりに視野が向かいますが、このお話の村人たちの行動は、現実世界で考えると少し怖いことだと思います。

例えばテレビなどで「〇〇警報が発令されました、直ぐに避難してください。」という情報が流れたとして、最初の内はしっかり避難する人も多いと思いますが、その後に何も起きず、それが頻発してしまったときには、この警報に対する危機意識が薄まってしまうでしょう。

オオカミ少年になることはもちろんいけませんが、危機意識が薄れてくる村人側にもならないように意識しなければいけませんね。

他のお話はこちら

今回はこんなところで、それでは!

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