今回のテーマ:こぶとり爺さん
様々な教訓が学べる昔話、今回はこぶとり爺さんをご紹介したいと思います。子供向けのお話ですが、大人が読んでみても学べることは多いです。一生に考えていきましょう。
学べる教訓
・長所は短所
・自分の短所との向き合い方
お話の内容
顔に大きなこぶのある、のんきなお爺さんと心の狭いお爺さんがいました。2人は何とかしてこのこぶを取ることができないかと悩んでいました。
ある日、のんきなお爺さんが森に木を切りに行くと、突然雨が降ってきたので木のうろで雨宿りをすることにした。いつのまにか眠ってしまい、目が覚めると鬼たちが楽しそうに踊っていました。
お爺さんもついつい鬼たちの輪の中に入っていってしまいましたが、お爺さんの踊りを気に入った鬼が、また明日も来るように、それまでこれを預かっておくと言って顔のこぶをきれいに取ってくれました。
あくる日、そのことをもう一人のお爺さんに話すと、その爺さんも、さっそくその夜に鬼の踊りの輪の中に飛び込んでいった。
さて、この後お爺さんはどうなったでしょうか?
陽気なお爺さんと違って、踊りが大嫌いでいやいや踊っていたものだから、鬼たちはすっかりしらけてしまいました。
お爺さんはこぶをとってくれと嘆願するが、逆に昨日預かっていたこぶを顔につけられてしまい、両方の頬にこぶをつけて一生を送らなければならなくなってしまいました。
解説
皆さんいかがだったでしょうか?
このお話でまず目が行くのは、おじいさんにとって邪魔な存在であるこぶが、鬼たちにとっては奪う価値のあるものだったことでしょう。
価値は人それぞれ、言い換えれば、おじいさんにとってはなくしたい欠点(こぶ)でしたが、鬼たちにとっては奪う価値のある長所であった、ということが伝わってきます。
また、この欠点というところに目を向けると、2人のおじいさんの結末にも考えさせられるものがあります。陽気なおじいさんは、こぶ(欠点)に目を向けず、自分の好きなこと(踊り=長所)に取り組んだことで、結果として自分の欠点がなくなりました。
一方、心の狭いおじいさんは自分のこぶ(欠点)をなくしたいがために、自分にとっての嫌なこと(踊り)に取り組んだために、自分の欠点が余計に目立ってしまいました。
このお話は、人の長所と短所の考え方、向き合い方を教えてくれるお話だと思います。
ほかのお話はこちらまで
それでは!
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