お話と教訓：難破船の3人乗客

今回のテーマ：難破船の3人乗客

成功者が多いといわれるユダヤ人。そんなユダヤ人が幼少のころから読み聞かせられているお話があります。今回はその中で、難破船の3人の乗客というお話をご紹介したいと思います。ユダヤ人成功の秘訣を紐解いていきましょう。

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学べる教訓

・リスクとリターンのバランスが大事

お話の内容

ある船が後悔の途中で大きな嵐にあいました。
7日間海を彷徨い、船はボロボロになりました。

船は故障してしまいましたが、運良く、フルーツがたくさん茂っている森のある島に停泊することができました。
そのため、島に少しとどまり、船を修理することにしました。

船長は言いました。
「申し訳ないが修理が終わり次第出発する。決して乗り遅れることの無いように。」

船には3人の乗客がいました。
長い航海で3人ともとてもお腹がすいていました。

一人の乗客は
「いつ船の修理が終わり、出発するか分からない、私はこの船で待っている。」
そういって、船のなかでじっと空腹を耐え忍んでいました。

もう一人の乗客は
「フルーツでお腹を満たさないと行けないが、船がいつ出発するか分からない。」
そういって、森の入り口で船の見える位置を選び、フルーツを食べ始めました。

最後の一人は
「船が治るのはまだまだかかりそうだ、森の奥まで行ってたくさんのフルーツを食べよう」
そういってたくさんのフルーツのなっている森の奥へ行き、お腹いっぱいのフルーツを食べることができました。

さて、それぞれの乗客はどうなったでしょうか？その理由は何でしょうか？

しばらくした後、修理が完了した船は予告通り直ぐに出発をしました。

船にずっと残った一人は、空腹に耐えられず力尽きてしまいました。
森の奥に向かった一人は、船の出航に間に合わず島に取り残され、島で一生を終えました。
結局無事に目的地についたのは、船の見える位置でフルーツを食べていた人だけでした。
お腹一杯にはなりませんでしたが、航海に耐えられるだけの体力を回復することができたためです。

解説

皆さんいかがだったでしょうか？

このお話はリスクとリターンのお話です。
この場合のリスクは船の外に出ることで、リターンはフルーツです。
リスクとリターンは相反するもので、このお話からそのバランスが大事だと学ぶことができます。
リスクを恐れて何もしなかった人は、何も得られずに力尽きてしまいました。
リスクを取りすぎた人は大きなリターンを得られましたが、それ以上のリスクによって破滅してしまいました。結局生き残れたのは、小さなリスクを取ってリターンを得られた人だけです。

ユダヤ人の人達はこうして生き残るための知恵を幼少期から学んでいるようですね。

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今回はこんなところで、それでは！