お話と教訓:塚原卜伝(ボクデン)と弟子の会話

昔話
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今回のテーマ:塚原卜伝と弟子の会話

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は塚原卜伝と弟子の会話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・限界を超えた努力はマイナスとなる。

お話の内容

あるとき、塚原卜伝のところに一人の剣客が、弟子にしてほしいとやってきた。卜伝はその剣客を試してみて「よろしい」と入門を許しました。

「先生、入門を許されたうえは、一生懸命、修行いたします。そうしますと、何年くらいで免許皆伝をいただけるのでしょうか」
弟子の質問に卜伝はこう答えました。
「そうだな。お前はなかなかの腕前である。5年ぐらいで免許皆伝となるだろう」

弟子は5年という月日に不満を覚えたのか、質問を続けました。
「では、寝食を忘れて修行に打ち込みます。それだと、何年で免許皆伝をいただけるのでしょうか」
卜伝は答えました。
「10年かかる」

弟子はびっくりしました。一生懸命修行して5年、一生懸命のうえに寝食を忘れて修行に打ち込んで10年。これでは話があべこべだ。そこで、弟子はさらに質問をする。

「いや、私は死に物狂いで修行します。それだと何年かかりますか」

さて、この後卜伝は何と答えたでしょうか?

卜伝は笑いながら答えました。
「おいおい、お前さん、死に物狂いでやれば、一生かかっても免許皆伝とはならんぞ」

解説

皆さんいかがだったでしょうか。

このお話は修行をし過ぎるほど、免許皆伝までの時間が長くなるというお話です。
何事も無理のし過ぎは良くないということを伝えています。

寝食を忘れて修行をすると、毎日できればいですが、途中で体調を崩してしまうことでしょう。死に物狂いで行うとそれこそ直ぐに体調を崩して、下手をすれば、致命的なケガをしてしまうかもしれません。このようなことになれば卜伝の言うように、一生免許皆伝を得られなくなってしまいます。

努力をすることは誰にでもできることではありません。ましてや、死に物狂いで努力できる人はほとんどいないでしょう。だからこそ他人よりも優れた成果、結果が残せると考えてしまします。

しかしながら、ここで考えていただきたいのが、長期間欠かさずに続けることができる人、というのもまた一握りだということです。

卜伝は後者の方を大事に考えていたことが伺えます。もしくは、死に物狂いの努力は返ってマイナスになると考えていたのでしょう。

私も過去に体調を崩したことがありますので、今は100%以上で頑張るよりも、80%~90%くらいの気持ちで努力を続けていく方が大事だと思っています。

皆さんも根詰めてし過ぎていると感じたら、このお話を思い出してみてください。

他のお話はこちら

それでは!

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