お話と教訓:空の茶碗

昔話
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今回のテーマ:空の茶碗

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は空の茶碗というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・他人の意見は素直に受け入れ、細かく分けて消化しよう。

お話の内容

ある禅の高僧が、弟子の一人を拙宅に招いていました。
弟子は高僧に対して言いました。
「教えを得るにはどうすればいいのでしょう」
「さすれば・・・」
と言い、高僧はお茶を用意しました。

さて、この後高僧は何をしたでしょうか?

高僧は、弟子の茶碗にお茶を注ぎ始めました。
しかし、いっぱいになってもまだ注ぎ続けました、お茶は茶碗からあふれて卓へとこぼれ、直ぐに床へとこぼれました。

とうとう弟子は言いました。
「もうおやめください。お茶はあふれております。もう茶碗には入りません。」

高僧は言いました。
「よくぞ見て取った。お前についても同じことが言える。私の教えを得ようと思うならば、まず頭の茶碗を空にしなさい。」

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

このお話は弟子にお茶を注ぎ続ける高僧のお話です。
空の茶碗は、先入観の無い素直な心を表し、いっぱいの茶碗は先入観や思い込みを表しています。

人からの助言や教えをもらった時には、いかにしてこのお茶を素早く飲み、自分で消化できるかが大切です。

人が一度に受け入れることのできる器は大きくはないのだと思います。このため、せっかく他人から助言や教えをもらっても、先入観や思い込みで既に受け入れる器が一杯であった場合は、弟子のように知恵を床に溢してしまうでしょう。

他人の意見は細かく分けて自分の中で消化できると良いですね。

他のお話はこちら

それでは!

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