お話と教訓:獅子の分け前

昔話
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今回のテーマ:獅子の分け前

昔話には人生の教訓、生きるヒントが散りばめられています。今回は獅子の分け前というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。

学べる教訓

・人の振り見て我が振り直せ
・強者には忖度が必要

お話の内容

あるとき、ライオンとロバとキツネが3人で狩りに出掛けました。運がよく、たくさんの獲物が手に入ったので3人で分け合うことになりました。

このとき、ロバが3人平等に分けたところ、ライオンがこの分け方に怒り狂い、ロバを食べてしまったのです。

今度はキツネが獲物を分けることになりました。

さて、この後キツネはどうしたでしょうか?

キツネは獲物のほとんどをライオンのものとして、自分の分はわずかな分け前としたのです。これを見てライオンはとても満足し、キツネにこの分け方の理由を訊ねたのです。すると、キツネは「ロバの運命が私にこの分け方を教えてくれたのです」と答えました。

解説

皆さん、いかがだったでしょうか?

このお話は、ロバの失敗から学んだキツネは生き残ることができたというお話です。このお話は人の振り見て我が振り直せ、ということを教えてくれます。自分の失敗から学ぶことももちろん大切ですが、自分一人で経験できる失敗は限りがあります。

特に今回のように死んでしまうような失敗をした場合は自分では生かすことはできません。他者の失敗からもしっかりと学んでいきたいですね。

また、このお話は強者には忖度が必要ということも伝えています。中々に厳しい現実を伝えているとは思いますが、このお話は全員がロバだった場合は3等分でお話が終わっていたことでしょう。

残念なことにライオン、ロバ、キツネに明確なパワーバランスが存在していたため、ロバは均等に分けるのではなく、これに従った獲物の分け方をしていれば助かっていたと考えられます。

ただ、もしかしたら3匹に役割があって、キツネが発見、ロバが追い込み、ライオンが仕留める、といった役割をしていたのかもしれません。こういった役割だったら、狩りを成功させたのはライオンのウェイトが最も大きいので、それに見合った報酬はライオンに支払う必要があったのかとも思います。

お話が短い文、色々前後関係を想像するもの気づきがあって面白いですね。

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それでは!

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