お話と教訓:接ぎ木をする老僧

昔話
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今回のテーマ:接ぎ木をする老僧

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は接ぎ木をする老僧というお話をご紹介し、一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・長く繁栄していくためには後世のことを考えて行動するべき

お話の内容

谷中の里に古びた寺があり、将軍とお供の者が鷹狩りの帰りにこの寺に立ち寄られました。
ちょうどその時、八十歳になろうかという老僧が庭で接ぎ木をしたので、将軍は声をかけました。
「何をしているのか?」
老僧は「接ぎ木をしています。」と答えました。

すると将軍は笑って言いいました。
「あなたは年老いているので、今、接ぎ木をしても、
この木が大きくなるまで、命が続いているかどうかはわからないだろう。
だから、そのように心をこめてやる必要はあるまい。」

さて、老僧はこの後何と答えたでしょうか?

これに対して老僧はこう言いました。
「よく考えてみてください。今、接ぎ木をしておけば、
後世の代になってどれもが大きく育っているでしょう。
そうすれば、林も茂り、寺もやっていけるでしょう。
私は寺のためを考えてやっているのです。
決して私一代のことをやっているのではありません。」

これを聞いた将軍は感心してこう言いました。
「老僧が申すことはまことであり、もっともなことだ。」

解説

皆さん、いかがだったでしょうか?

このお話は老僧のことを考えている将軍と、お寺のことを考えている老僧を通して、長く繁栄していくためには後世のことを考えて行動するべき、ということを教えてくれます。

自分のことを考える将軍と、お寺のことを考えて行動する老僧とでは取る行動が違うのは当たり前ですが、一方で、将軍側の考え方も大切なことかなと思います。

例えば、他人のために、会社のために、と頑張ったとして、他人や会社は喜ぶかもしれませんが、自分がボロボロになっては本末転倒です。

どうせ頑張るなら、自分の為にもなって、他人のためにもなるようなところを見つけて頑張っていければいいなと思います。一方的な関係ではそれはそれで長続できないと思いますので、win-winな関係が大切なのだと思います。皆さんはどう考えますか?

他のお話はこちら

それでは!

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