今回のテーマ:ごましお頭と二人の恋人
昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回はごましお頭と二人の恋人というお話をご紹介したいと思います。一緒に考えていきましょう。
学べる教訓
・マッチングが大切
お話の内容
あるごましお頭(白髪と黒髪の混じった頭)の男には、二人の恋人がいました。一人は男よりも年上で、もう一人は男より若い恋人でした。
さて、この後男はどうなったでしょうか?
年上の方の女は、自分よりも若い男に近づくことを恥ずかしく思って、彼が自分のもとに通ってくるたびに、彼の黒い髪の毛を抜き抜きました。
若い方の女は、年寄りを恋人に持っていることを匿そうと思って、彼が自分のもとに通ってくるたびに、同じように彼の白い毛を引き抜きました。
こうして彼は、二人から頭の毛を引き抜かれ続けたので、とうとう終いには禿げ頭になってしまいました。
解説
皆さんいかがだったでしょうか?
このお話は、そもそもの時点でミスマッチであったため、ケガをしてしまった男のお話です。
一旦二人の恋人がいるという点は置いておいて、
大事な点は、両方の恋人が自分の年齢より男の年齢が離れていて、それを後ろめたく思っている点でしょう。この動機がある時点で、恋人が一人だったとしても、男はどちらかの髪色を失ってしまいます。
人生においてマッチングということはとても大事です。
学校であれば、自分にとって簡単過ぎても成長がありませんし、難し過ぎてもついていけなくなります。
恋人であれば、マッチングしてないと喧嘩ばかりになるかもしれません。
自分にとって面白くない仕事をしても苦痛でしかないでしょう。
人は生きていく上で、様々な場所、相手と関わっていきます。
しかしながら、それは互いにwin-winでないとお互いに不幸になってしまいます。
今の環境がミスマッチだと感じているなら、環境を変えていくことも大事だと思います。
二人の恋人を作ることはバレた時に大変なことになってしまうと思いますので、やめておきましょう。強欲は全てを失う可能性も秘めています。お話の男のその後はわかりませんが、両方とも髪の毛を気にしているので、禿げ頭になった後どちらとも別れているかもしれませんね。
他のお話はこちら
それでは!
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