お話と教訓:北風と太陽

昔話
この記事は約2分で読めます。

今回のテーマ:北風と太陽

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は北風と太陽をご紹介したいと思います。一緒にお話の教訓を考えていきましょう。


このお話の教訓

・その場に応じて、柔軟な対応をする必要がある

お話の内容

ある日、北風と太陽が言い争いをしていました。議題は、「どちらが強いのか」ということ。ただ話だけでは埒が明かないので、力比べの勝負をすることにしました。

ルールは、「道を歩いている旅人の上着を脱がせたほうが勝ち」という簡単なものです。

さて、この後どちらが勝つと思いますか?

まず北風は、力いっぱい冷たい風を吹いて上着を吹き飛ばそうとしました。しかし旅人は寒さにぶるぶると震え、上着をしっかりと押さえてしまい、脱がせることはできませんでした。

次に太陽が、さんさんと光を照らします。最初は優しいあたたかさで旅人を包んでいましたが、だんだん日差しを強くしていくと、旅人はあまりの暑さに上着を脱いでしまうのでした。

こうして、勝負は太陽の勝ちとなります。手っ取り早く乱暴な手段をとった北風よりも、ゆっくりと気長に着実な方法を選んだ太陽のほうが強かったというわけです。しかしながら、このお話は実はもう一つ勝負をしています。それは「旅人の帽子を脱がせたほうが勝ち」というルールです。

この勝負では最初太陽がさんさんと光を照らします。しかしながら、どれだけ熱くしても旅人は暑さのために余計に帽子を深くかぶってしまします。

一方、北風は思いっきり風を吹かせます。すると、帽子はすっ飛んでしましました。これで勝負は五分五分、引き分けで終わります。

解説

いかがだったでしょうか?

最初の太陽の話だけでは、力技で強引にするのではなく、ゆっくりと着実に取り組む方が成功する、ということを伝えられますが、後半の帽子のお話は時には強引な手段も必要だ、ということを言っている内容です。これはどういうことでしょうか?

シンプルに、何が良いかはその時々、誰がするかでも変わってしまうこと、だと思います。北風と太陽はその場に応じて、柔軟な対応をする必要があるということを伝えていると思いました。

その他のお話はこちらもご覧ください。

今回はこの辺で、それでは!

コメント