旅人と熊から学ぶ教訓　大切な人にどこまで手を差し伸べられますか？

今回のテーマ：旅人と熊

昔話には人生の教訓が散りばめられています。今回はイソップ寓話から、旅人と熊とご紹介したいと思います。一緒に内容を考えていきましょう。

・危機の時こそ本当の仲間かどうか分かる
・見かけで判断してはいけない

ある森で2人の旅人が歩いていました。一人は帽子をかぶっており、もう一人は髭を蓄えています。髭を蓄えた旅人はもう一人の旅人に向かって話掛けています。
「俺たちは親友だよな！」
「もちろんさ！」
帽子をかぶった旅人は答えます。

そんな2人の目の前に急に大きな熊が現れました。
「「うわぁー！」」

さて、この後二人はどうなったでしょうか？

2人は大変驚き、
髭を蓄えた旅人は一目散に近くの木をよじ登っていきます。

取り残された帽子をかぶった旅人は、咄嗟に死んだフリをしました。
以前に熊は死体を襲わない、という噂を聞いていたからです。

大きな熊は死んだフリをした旅人の近くに寄って行きます。
「このまま食べられてしまうのか、、、」
旅人はガタガタと震え始めます。

熊はさらに近づき、旅人の耳の近くで口を開きました。
「悪い事は言わない。あいつとはもう別れた方がいい。危ない時に仲間を見捨てて自分だけ助かろうとする奴なんかとはな。」
熊はそう囁くと、旅人から離れて行きました。

木から降りてきた髭を蓄えた旅人はヘラヘラしながら、
「危なかったな。熊が何かを囁いていたようだが、何を囁いたんだい？」

「とても有意義な助言さ。素直に従うことにするよ。」

皆さんいかがだったでしょうか？

このお話は人は本当にピンチになった時に本当の仲間かどうかが分かる、ということを伝えています。あなたが大切にしたいと思う人がいるなら、本当に困っているときにしっかりと手を差し伸べましょう。

また、このお話は見かけで判断してはいけない、ということも伝えています。見た目は大きな怖い熊ですが、旅人に助言をして何もせずに去って行きます。見た目で判断をせず、しっかりと内面を見ていきたいですね。

他のお話はこちら

今回はこんなところで、それでは！