今回のテーマ:出土した5枚の粘土板
名著、バビロンの大富豪を購入しました。
今回はその中で、出土した5枚の粘土板、に関して共有していきたいと思います。
この石板には借金をしていた男が、財産を溜めながら返済していく様子が記録されています。
どういう風に返済をしていったのか、遥か昔のお話ではありますが、現代でも通用するところもあると思います。借金で困っている人、将来の知識をつけたい方は一読してみてはいかがでしょうか。
5つの石板
・第一の粘土板
・第二の粘土板
・第三の粘土板
・第四の粘土板
・第五の粘土板
一枚ずつ見ていきたいと思います。
第四の粘土板
まだの方はこれまでの内容を読んでみてください。
ダバシアさんは贅沢のために借金をして奴隷の身にまで落ちてしまいます。
1~3枚目の粘土板にはダバシアさんの現状と決意が込められていました。
いよいよ借金返済中の様子が刻まれていきます。
再び月が満ちた。私は自由人の魂を持って懸命に働いた。我が愛する妻は借金を返済しようとする私を支えてくれている。私はこの一月に銀貨を十九枚稼いだが、我が計画に従いその10%は自分のためにとって置き、70%で生活費した。残りの20%は全て銅貨にして債務者全員に均等になるように分配した。
アーマーには会えなかったので、その夫人にお金を渡した。ビレジクは大喜びで私の手に口づけをせんばかりだった。アルカハドだけは不満そうにしていた。他の人々はお礼を言ってくれて私の努力を誉めてくれた。
こうして月の終わりには借金が銀貨4枚ほど減り、自分のお金として銀貨約2枚を持つことになった。こんなに心が軽くなったのは実に久しぶりだ。
ダバジアさんは月が満ちるたびに返済をすると決めていたため、これがバビロンに戻って来てから、最初の返済した時の様子、ということでしょう。ほとんどの人は帰ってこないとあきらめていたお金が返却され始めてきたため、喜んでいるようですね。ダバジアさんも徐々に減る借金と徐々にたまるお金に満足そうにしていることが分かります。
また月が満ちた。私は懸命に働いたが、今回の成果は少なく銀貨十一枚だった。妻と私は新しい服も買えず、ほとんど野菜ばかりの生活にはなったが、収入の10%は取っておき、70%で生活した。
返済額が少額だったが、アーマーが私を誉めてくれた。ビレジクも関心してくれた。アルカハドはその少なさに怒り狂ったが、返してほしくないのならそのお金を返してくれと開き直った。他の人々はこれまでと同じく満足していた。
返済が少ないと文句を言う人が増えるのかと思って今したが、多くの人はそうではないようですね。アルカハドだけは相変わらずのようですが。アーマーとの関係も修復していけており順調に返済できていますね。
また、月が満ち、今度は銀貨四十二枚を得ることができた。私と妻は我慢していたサンダルと服を買い、肉や鳥を食べることもできた。返済額が多くなったため、今回はアルカハドすら何も言わなかった。
この計画がどれだけ偉大か、メイソンから授かった知恵がどれほどの価値を持つのか言葉では言い表せない。私たちはこの知恵のおかげで借金地獄から抜け出し、さらには自分自身の財産を築こうとしている。辛いこともあるが、今では銀貨が14枚もたまっており、変に卑屈になることもない。妻は家の中を綺麗にしてくれているし、着る服も愛らしい。私たち夫婦は幸せに暮らせている。
ダバジアさんはいまだに借金地獄の中のようですが、収入が多い時にはちょっとした贅沢もでき、夫婦仲も良好、メイソンの知恵が大いに役立っているようです。人は生活が上向いているときに幸福を感じるといいますが、幸福度で言えば平穏無事な生活を送っている人よりも高いかもしれません。
次回はいよいよ最後の粘土板です。ダバジアはどうなるのでしょうか。それでは!
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