お話と教訓:ナスルディンのカギ

昔話
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今回のテーマ:ナスルディンのカギ

昔話には人生の教訓や生きるためのヒントが散りばめられています。今回はナスルディンのカギというお話をご紹介したいと思います。人は探す行為自体で満足してしまうのでしょうか。

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学べる教訓

・既存の方法や過去の経験から離れたところに鍵がある。

お話の内容

ナスルディンという男が自宅前の土の上で這いつくばって探し物をしていました。友人が来て「何を探しているんだ」と尋ねました。

「カギだよ」とナスルディンは答えました。

そこで友人も膝をついて一緒にカギを探しはじめました。なかなか見つからないので、友人は「どこでカギを失くしたかを正確に言ってみろ」と聞きました。

「家の中だよ」とナスルディンは答えた。

「それなら、なぜ外を探しているんだ」

さて、この後ナルスディンは何と答えたでしょうか?

「家の中よりも、ここの方が明るくて探しやすいからさ」

解説

皆さん、いかがだったでしょうか?

ナスルディンは無くした場所ではなく、探しやすいから、という理由で全く別の場所を探してしたのです。ただ読むだけでは、一体何をしているんだ?と思ってしまいますが、悲しいことに現実世界では多くの人が陥ってしまう状況です。

人は何か問題が起きたときの解決方法や現状の打開策を考える時、自分の経験、ありふれた情報の中から探そうとしてしまいます。ナスルディンの状況はまさにこの状況を表していて、このお話は自分の探している解決方法(鍵)は探しやすい場所(自分の経験やありふれた情報)の中にはなく、探しにくい場所にあるということを伝えています。

自分が探しているモノを探すときは、探しやすい場所には無いのだ、と考えるだけでも見つかる確率が上がるかもしれませんね。探す行為だけで満足していてはナスルディンのように、周りから見るとものすごく意味の分からないことをしているかもしれません。

他のお話はこちら

今回はこんなところで、それでは!

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