お話と教訓:こぶで有難い

昔話
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今回のテーマ:こぶで有難い

お話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回はこぶで有難いというお話をご紹介していきたいと思います。一緒に考えていきましょう。

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学べる教訓

・失ったモノを見るのではなく、残ったモノをみよう。

お話の内容

昔、有難屋吉兵衛という男がいました。この男、すこぶる楽天家であり、かつて不平不満を言ったことがありませんでした。

その吉兵衛がある日、急いで外出しようとしたところ鴨居に頭をぶつけ、饅頭のようなこぶを作りました。しかしながら、痛いとも言わず、両手でこぶをおさえながら、「有難い、有難い」と感謝することばかりでした。

これを見ていた隣人は怪しんで尋ねました。
「吉兵衛さん、あんたはこぶができるほどの怪我をしながら、何が有難いのじゃ」

さて、吉兵衛は何と答えたでしょうか?

吉兵衛は答えました。
「有難いですよ。頭が割れても仕方がないのに、こぶくらいで済んだんですのも。実に有難いと思います」

解説

皆さんいかがだったでしょうか。

頭をぶつけても不平不満を言わない男のお話です。

物事の良い面を見るか、悪い面を見るのか、失った方を見るか、残った方を見るか、人は物事の見方次第で感じ方を変えることができます。

吉兵衛は不平不満を言ったことがないそうですが、頭をぶつけて有難いと言っていることからも
常に物事の良い面や残った方を見ていたのだと思います。

どうして怪我をしたのか、どうして財布を落としてしまったのか、どうしていい成績が残せないのか、という風に考えるのではなく、
死ななくてよかった、他にも落とさなくてよかった、前よりもできているところがあってよかった、という風に考える方が、人生は楽に生きれるかもしれません。

全てを良い方に捉えると吉兵衛になってしまいますが、悪い方ばかり、失った方ばかりを見ている人は少しだけ吉兵衛の考え方を真似してみると、少し気持ちが楽になれると思います。

他のお話はこちら

それでは!

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