お話と教訓:ヤゴとトンボ

昔話
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今回のテーマ:ヤゴとトンボ

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回はヤゴとトンボというお話をご紹介します。一緒に内容を考えてみましょう。

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学べる教訓

・気づけないだけで、見守ってくれている。

お話の内容

ある深い池にヤゴが住んでいました。そして、彼らは不思議に思っていました。
「百合の枝をつたって水面に登って行った友だちは、なぜか誰も返ってこないのだろう」

そこで彼らは相談しました。
「次に誰かが水面に上がったら、必ず戻ってきて、何が起こったのかを話してれ。約束だよ。」

直ぐに仲間の一人が強い力を感じました。

彼は百合の葉にたどり着き、そこで美しい羽根のトンボに変身しました。
直ぐに、このことを伝えようと、彼は池の水面を飛び回りました。

さて、この後ヤゴたちは何を考えたでしょうか。

ヤゴたちは誰一人として、その美しい生き物が、かつての仲間の一人だとは気づかないのでした。

*ヤゴはトンボの幼虫です。

解説

皆さんいかがだったでしょうか。

このお話はヤゴとトンボ羽化前後のお話ですが、人間に置き換えると生者と死者に置き換えることができるかもしれません。生者は死者のことを感じることはできませんので、トンボが死後の世界の暗示でしょうか。

どんなに強い約束をしても、死者は生者に死後の世界を伝えることができません。しかしながら、生前の姿に囚われ過ぎているだけで、案外私たちの直ぐ傍で死者は見守っているのかもしれませんね。

皆さんの考える死後の世界とはどんなものでしょうか。

他のお話はこちら

それでは!

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