お話と教訓:「死の意味」と「生の意味」

昔話
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今回のテーマ:「死の意味」と「生の意味」

昔話には人生の教訓、生きるためのヒントが散りばめられています。今回は「死の意味」と「生の意味」というお話です。一緒に内容を考えていきましょう。

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学べる教訓

・物事には順序がある。まずは今としっかり向き合うことが大切。

お話の内容

弟子の子路が「鬼神に仕える道」を孔子に尋ねました。すると孔子は答えました。
「まだ人に十分仕えることができていないでいて、どうして鬼神につかえることができようか」

*鬼神=死者の霊魂や天地の心霊のこと

子路はさらに言いました。
「では、あえて死について問います」

すると孔子は答えました。
「まだ生についてよくわかっていないのに、どうして死のことが分かろうか」

解説

皆さんいかがだったでしょうか?

かなり短いお話ですが、孔子の死生観のようなものも伝わってきます。
孔子は死の意味や鬼神に仕えることをどうでもいい、と考えているのではありません。

生物の順序としては「生」の後に「死」が来ます。未来のことではなく、現在の「生」に関してしっかり向き合ってこそ、その後の「死」のことを深く考えることができる、まずは今その瞬間を一生懸命に生きるべき、そんな風に孔子は考えていたのかもしれません。

このことは生と死だけではなく、物事の順序にも当てはめることができるかもしれません。日々の練習方法を考えない人が、大会で一番になることを想像しても、現実感はないでしょうし、日々の勉強をできない人が良い成績を残すことを想像しても空しいものになってしまうでしょう。

その日その日を一生懸命に努力できた人が、その後、初めて本当の意味で未来のことを考えることができるものなのかもしれません。

他のお話はこちら

それでは!

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