今回のテーマ:出土した5枚の粘土板
名著、バビロンの大富豪を購入しました。
今回はその中で、出土した5枚の粘土板、に関して共有していきたいと思います。
この石板には借金をしていた男が、財産を溜めながら返済していく様子が記録されています。
どういう風に返済をしていったのか、遥か昔のお話ではありますが、現代でも通用するところもあると思います。
借金で困っている人、将来の知識をつけたい方は一読してみてはいかがでしょうか。
5つの粘土板
・第一の粘土板
・第二の粘土板
・第三の粘土板
・第四の粘土板
・第五の粘土板
一枚ずつ見ていきたいと思います。
第三の粘土板
ダバジアさんは一枚目、二枚目でこれまでの経緯と粘土板に刻み始めた理由、借金をしている人たちの名前と金額、自らの三つの目的を記録していました。続いて三枚目、どんなことが書かれているのでしょうか。
債権者全員を合計すると、私には銀貨百十九枚と銅貨百四十一枚の借金がある。かつて私は、これだけの借金のために、返済のあてが全くなくなり、愚行に走ってしまった。その結果、わが身が奴隷として売られるまでに落ちぶれた。
メイソンが、借金を少しづつ返済できる方法を示してくれたことで、借金苦から逃げ出した自分の行為がいかに愚かなことであったか、ようやく納得できた。
石板からは悲壮感が漂ってきます。多くの人から借金をして返済をしている途中で粘土板に刻んでいるのだと思います。続きを見てみましょう。
私は借金をした人すべてを訪ね、自らの稼ぐ能力以外に借金を返済する方法がないこと、収入の20%を誠実に公平に分けて返済に充てるつもりであることを説明した。家族を守り、我が願望(三つの目的)を叶えるためには、これ以上の金額を払うことはできないが、債権者が辛抱して待ってくれるならば、やがて私は全額返済できるだろうと付け加えた。
借金額が100枚以上で、一人当たり10枚も借りていないようですので、合計で10~20人弱の人たちから借金をしていたのだと考えられます。かつて逃げ出した人たちその一人一人を訪ねたということからダバジアさんの決意が見えますね。
一番の親友だと思っていたアーマーには口汚く罵られ、屈辱の内に追い払われた。農民のビレジクには、金は今喉から手が出るほど欲しいから一番に払ってくれと頼みこまれた。大家のアルカハドは納得してくれず、直ぐに全額を返さないのであれば困ったことになると脅した。
しかし、その他の人たちはみな、私の提案を受け入れてくれた。私は今まで以上に計画を最後まで実行する決意を固めている。借金から逃げ出すよりは返す方が楽だとハッキリわかったからだ。一部の要求には答えられなかったが、私は全員と公平に付き合うことにする。
返す方が楽だ、と言えるのは奴隷にまで身を落として、命かながらバビロンへと帰郷したからこその言葉ですね。しかしながら、お金の貸し借りは友情にも簡単に亀裂を発生させてしまいますね。
皆さんも親しいからと言って、お金の貸し借りはしないようにしましょう。お互いにとって良くありませんから。本当に親しいのなら、お金の貸し借りではなく、一緒にどうしたらいいかを考えましょう。
ダバシアさんは無事にお金を返済できるのでしょうか。それでは!
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